江戸時代のいい男の代表として、力士・与力・火消しの頭。江戸の人々は、命がけで自分たちを守ってくれる火消しに憧れました。現在でも消防の仕事が尊敬されているように、江戸時代も同じだったようです。木造家屋が密集していた江戸の街は火事が頻繁に起き、幾度も焼けてしまいました。そのため『宵越しの銭は持たない』という江戸っ子気質が育ちました。
『粋』と呼ばれた江戸火消し。それでは何故に『粋』なのか。それは半纏に現れています。魚屋や大工が着ていた普通の半纏と違って、火消しの半纏は丈が長いのです。普通の半纏は、1反の反物で2枚できます。しかし、火消しの半纏は七分丈なので1枚しかできない。残りの3分の1は捨ててしまうのです。無駄なところがあるから『粋』なのです。それが火消しの男気なのです。
番長が消えてしまった平成の世。かっこいい男たちは少なくなりましたね。長ランやボンタン、リーゼント等は、今思うと『粋』ですね。